乾燥肌の対処法
乾燥肌対策として、自分自身で気をつけることができるのは、生活習慣の見直しです。
★寝始めてから3時間が肌のゴールデンタイム
「22時から2時は肌のゴールデンタイム」というのを良く耳にしますが、これはもう古い考え方。
近年の研究で、『成長ホルモンは決まった時間に出るわけではなく、就寝後、最初のノンレム睡眠90分と、レム睡眠90分の合計180分間(3時間)の間に多く分泌される』ことが分かっています。
大切なのは、寝る時間ではなく『寝始めてから3時間をいかに深く眠るか』ということ!
~就寝後の3時間に深く眠る方法~
就寝から3時間で深く眠り、しっかり成長ホルモンを分泌して肌を回復させるには、
①寝る2時間、少なくとも1時間は食べ物を口にしない
②寝る2時間以内に食べ物を口にしたら軽い運動をするなどして血糖値を下げる
③寝る1時間前に入浴をするなどして体を温め、寝る前には体温が戻っている状態にする
ということです。
★スキンケア
続いてスキンケアに関してですが、
①洗いすぎ・こすりすぎには注意しましょう。
②お風呂上りはすぐに保湿を!
摩擦とこすりすぎは乾燥肌の最大の原因です。
ボディーソープやせっけんをしっかり泡立ててこすらず優しく泡で洗うだけで汚れは落ちます。過剰な洗浄はやめましょう。
入浴やシャワーによって多かれ少なかれ角質層の細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)は流出しています。また、皮脂膜も洗浄剤によって洗い流され、肌はとても無防備な状態です。
入浴後はすぐに保湿をして、肌が乾燥しないようにしましょう。
★乾燥肌を予防する食べ物を摂る
食べ物による肌の乾燥対策のポイントは、バランスよく必要な栄養を取ることです。
タンパク質やビタミン、ミネラルは不足すると肌の代謝に関わる場合があります。
~肌に欠かせないタンパク質~
①肉
②魚
③牛乳
④卵
⑤大豆
などは、良質な蛋タンパク質と言われています。
~肌代謝に関わるビタミン類~
①ビタミンA
粘膜に働くことで免疫機能を保ったり、肌の健康を維持したりすることに役立っています。不足すると乾燥しがちに。うなぎ、チーズ、緑黄色野菜に多く含まれています。
②ビタミンB群
特にビタミンB2とB6が粘膜の健康を守ることに役立っています。不足すると湿疹や口内炎、肌トラブルにまでつながります。ビタミンB2は卵や納豆、乳、葉物の野菜に多く、ビタミンB6はカツオやマグロ、肉、バナナなどに多く含まれています。
③ビタミンC
美肌といえば、ビタミンCを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ビタミンCは肌の弾力を維持したり保湿に役立ったりするコラーゲンの生成に必要となります。不足する事で免疫力の低下などを招きます。柑橘系の果物や野菜、イモ類に多く含まれます。
④ビタミンE
ビタミンEはその抗酸化作用により細胞参加殻を守ってくれる働きがあります。ナッツ類や西洋カボチャ、アボカドなどに多く含まれます。